2018年03月15日

トリオ R-300修理 その 5

トリオ R-300の感想

一言で言うと、「カッコイイ受信機」です。娘も「このラジオ、かっこいいね」と言ってました。
チューニング操作の感触も、プッシュスイッチのアルミのカバーもないかなかいけてます。
ステレオで「高級感」の演出を学んだトリオらしい作品です。
所用する喜びを感じられる受信機です。

私の所感を述べると、
"スカイセンサー5800(ICF-5800,クーガー118 (RF-1188)"より、全て上。
"スカイセンサー5900(ICF-5900,クーガー2200 (RF-2200)"と比べると、感度と使い勝手で劣り、
安定性と堅牢性で勝る。感じです。

設計は、9R-59DSを半導体化した感じでしょうか。
それまでのトランジスタは、素子一つでは、真空管に特性が届かなかったのが、FETが出てきて真空管に追いつき、電圧動作のFETで真空管との置き換えが比較的楽にできたので作られた感じがします。
R-300は、「ノイジー」な受信機と評される事があります。単純なスーパーヘテロダイン(Fバンドを除く)がどうして、「ノイジー」になり得るのかと考えていましたが、FETの性能を感度を上げることに注力して設計してしまった様に感じまます。
基本設計が1973発売のQR-666ですから設計者も色々試行錯誤中だったと思います。

あと、なぜFバンドだけがダブルスーパー構成になっているか不思議でした。
コストも高くなるし、ゲインを取るためでも、イメージ混信を避けるためでもなさそうです。
使って見て、スプレッドダイヤルを11m、13m(+10m)に設定する為だったのだと納得しました。
局発のスプリアスがFバンドにはかなり見受けられます。
しかし、それを甘受してもスプレッドダイヤルは便利だと判断したのでしょう。
スプレッドダイヤルのある受信機を初めて使いましたが、中々べんりです。
スーパーヘテロダイン受信機での一つの頂点的な機能だとも思います。

今回、手に入れた個体は、かなり状態が良い様で、私の様な適当に扱う者の所では勿体無く、
次の方にお任せすることにしました。
posted by kuma SF-Z at 00:00| Comment(0) | ハードウェア 修理

2018年03月14日

トリオ R-300修理 その 4

後は、M型コネクターへの配線を行います。

DSCF5251-3.jpg

シグナル・ジェネレータを接続して、トラッキング調整です。
A,Bバンドで、-100db , C,Dバンドで -90dm , EFバンドで -80dbぐらい(SG読み、50オーム終端)ぐらいはなりました。コイル、トリマー共に大きくづれている事はありませんでした。大体、1/4回転以下の調整でした。

posted by kuma SF-Z at 22:56| Comment(0) | ハードウェア 修理

2018年03月13日

トリオ R-300修理 その 3

次なる不具合は、バンドインジケータです。
バンドインジケータを動かす糸が外れているのが見えます。

DSCF5164-3.jpg

色々とやって見ましたが、うまくかかりません。
面倒ですが、フロントパネルを外して見ます。

バンドインジケータは、スライドレールに乗って動くのですがそれがはずれています。
これは、フロントパネルを外さないと修理できませんでした。悩む前に外せば良かった。
スライドレールは、フロントパネルのホールドに差し込まれています。

DSCF5174-3.jpg

ただ、上下には押さえがなく垂直に立てたり、インジケータが動くと抜けてしまいます。
どうやら、いっしよに発見された黄色いビニールのチューブがスライドレールに入ってい
て抜け止めをしていたものと思われます。
このチューブが経年変化で外れ、スライドレールが外れ、インジケータが動作しなくなっ
たものと想像しました。
抜け止めとして、熱収縮チューブも考えたのですが、経年変化や抜けてしまう事故を考え、
スライドレール上部にハンダを盛って抜け止めとしました。
DSCF5189-3.jpg

インジケータの背景目隠しもフロントパネルの裏から発見されました。
DSCF5181-3.jpg

スライドレールにインジケータを通し、背景目隠(裏面は、アルミの地の色が出ている)をフロントパネル付けます。フロントパネルをつける前に糸にインジケータをはめ込みます。
しかし、適当に糸にインジケータをはめ込むと、バンドスイッチとインジケータの位置が合いません。
糸を張ったままでは、フロントパネルに付いているインジケータと共にフロントパネルを本体に取り付ける事はできません。

頭の体操です。

まずは、バンドスイッチからインジケータを駆動しているプーリーをフリーにします。

DSCF5229-3.jpg

そして糸だけを掛けます。バネが入っているのでプーリーの可動域が制限されます。
糸とインジケータの可動域を合わせて見て、大まかに、糸にインジケータをはめ込む所に糸にマークをつけます。糸を新規にしていなければ、大体接着剤の跡があるはずです。


一旦、糸を外します。
フロントパネルと本体を接近させて、マークの付いた所にインジケータをはめ込みます。


DSCF5193-3.jpg

糸がはずれたままフロントパネルを本体に取り付けます。
この時できるだけ糸が各小プーリーに架かるようにしておます。
糸を各プーリーにかけます。バンドスイッチの位置とインジケータの位置が一致するようにプーリーを緩めたネジを絞めてバンドスイッチのシャフトに固定します。

なかなか、大変な作業です。
正規のもっと容易な方法があるかもしれません。

こんなに苦労をするなら、
* QR-666みたいにインジケータ自体を諦める
* LED/ムギ球にする
* (フロントパネルではなく)本体側にインジケータを取り付ける
べきだった様な気がします。
その方がインジケータ絡みのトラブルが少なくなったとも思われます。
posted by kuma SF-Z at 00:00| Comment(0) | ハードウェア 修理