2017年10月01日

受信用プリアンプ AMECO PT-3 修理アンド破壊

ヤフーのオークションで AMECO PT-3と言う短波帯の受信用プリアンプを手にいれました。

SDR の拡張用です。
かなり状態が悪いです。 シャーシーを止めているセルフタップネジが大きなものに交換されています。
また、アンプのFET も後で交換されいると思われます。
AMECO PT-3 3SK97.jpg
後、ポリバリコンもダメになっています。経年劣化で仕方ありませんが。

まずは、回路を探ってみます。
AMECO PT-3.png

一応これPT-3、現行品なんですが、今更DualGate FETを使う意味がわかりません。
20世紀の遺物ですね。(まあ、それが良くて手を出す物好きがここにいるわけですが)
部品も手に入りづらくなっているので現行品は、回路が改定されいるのかなぁ?

元のFETは、何かはわかりませんが< 3SK97 が載っていました。
1990 年代に流行った ガリ砒素(GaAs)の高性能なものらしい。
当時私も仕事で特注のガリ砒素素子を使ったLNAを冷やして使っていたっけ。

ヤニの多い古いタイプのハンダで作業されたらしく、基盤にはヤニの後がくっきり。
当時もう退職されたぐらいの方が、古いハンダで作業されたのかなぁ。

手持ちのLCRメーターで測ると一番低い周波数のコイルは、約40μH , 次のは、8.5μH。
三つ目と四つ目は、測れませんでした。(測定周波が低いため十分なインピーダンスが得られないため)

ポリバリコンをはづして確認してみる。やはり、測定不能。絶縁不良を起こしている様子。

手元にあるポリバリコン CBM223P ( 160pF + 70pF )が合いそう。
最初は、二つのバリコンをパラにしてみたが、どうやら容量が大きくなり過ぎたようで、
70pFの方を外す。

同調周波数は、SGで信号を入れて、オシロで観察して測定。
わかったことは、低い周波数で、バリコンの容量の最大値より、高い周波数での最小(浮遊)容量が問題になることです。

とりあえず周波数カバーもある程度納得ゆくようになって組み立てて、「テスト」とおったら切り替えのロータリースイッチが調子が悪い。
とりあえず分解。

あ、 元に戻らない!!
良い子は、ロータリースイッチの分解整備は避けるように。
posted by kuma SF-Z at 14:41| Comment(0) | ハードウェア 修理
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